自分の同人誌備忘録

同人誌をつくるにあたっての色々を自分のためにまとめました。

ひとり同人誌反省会2

恒例(?)のひとり同人誌反省会の2回目、2022-12-11のイベントでの反省の様子です。前回の反省が活かせた部分と同じ轍を踏んだ部分があり、なんだかんだこのブログを見返していたので結構自分の役に立っている気がします。遠足はおうちに帰るまで、原稿作成から反省までが私の同人イベントです。
さて、今回もなんとか(準備号にすることで)ギリギリで頒布することができたのですが、やはりギリギリになったせいでの反省点が沢山あったので書いていきたいと思います。

 

<今回の頒布までの経緯>

① 確か11月下旬の段階で、このままでは文庫本にするのは間に合わないと思い準備号に変更。この時点で表紙のデザインは決まっていたので準備号に切り替える。
② 準備号に切り替えてからも原稿を本気で書くスイッチを入れるのが遅くてギリギリまで校正修正を繰り返していたら入稿の1時間前になってしまい、そこからバラバラに作成して保存していた表紙や奥付、あとがきといったデータを所定の形式にまとめて入稿するのにも時間がかかり、当日に間に合う最終である12月9日23:59の締め切りを、4分超過する。
③ 締め切りが受付時間外の深夜であったことやそもそもが同人専門の印刷所ではないため、締切の延長は不可能だと自己判断し印刷所を変更。急遽対応してくださる会社が見つかるも製本を専門とする会社ではなかったため、電話で確認したところ使おうとしていた紙の仕入れがなく(紙ありきの装丁にしていたため)予定していた装丁やデザインを直前で変更するなど対応が多くなり、入稿不備はなかったものの自分が作りたかったものを作成できなかった、

という感じです。

予定していた紙がない→紙や印刷会社が変わると色の出かたが変わる(今回は事前に色を細かく合わせていた)ことに締め切りをぶっち切ってから気がついて、一人で転げまわったり叫んだりしていました。
(直前で受けてくださった印刷会社さんはとても親身になって相談に乗ってくださり、できること・難しいことを教えていただけただけでなく、朝イチで電話→10時に入稿→同日16時に仕上げてくださったおかげで今回準備号を頒布することができました。作りたかったものを作成できなかったというのは全て私の不手際によるものです。そこだけは誤解がないように明記させていただきます。本当にありがとうございます。)

 

次はやらかしとその対策についてまとめたいです。

 

やらかし1  原稿が締め切りに間に合わない / その対策

準備号に切り替えてから本腰のスイッチを入れるのが遅くてギリギリまで校正→修正を繰り返していたら締め切りに間に合わなかった。

<改善策>

原稿にかける時間配分の見積もりが甘いので、今回かかった日数のログや前回のログから校正に入って仕上げるまでにどのくらい日数がかかるのかを割り出してスケジュールを組むこと。特に自分は校正→完成までが最も長いタイプだと思うので、そこの日数を十分にとるようにする。また、準備号であっても本文以外の事務ページがあることを忘れず、どこかに一点集中するのではなく、常に全体を考えながらスケジュールをみてこまめに修正していくこと。
また印刷会社や時期によって混雑していたりいつでもスムーズにデータ送信ができるとは限らないため、基本的にデータが仕上がっても送信時間や混雑時のデータチェックまでの時間も含めて入稿までの準備時間(~5時間など)を取ること。今回は事前のチェックに2時間を要したので、次回は締め切り時刻の4時間前には完全に入稿できる状態にしておくか、やりたいことや時間がかかりそうなどれかを諦めて入稿(または印刷所を変更)するのがいいかもしれない。

 

やらかし2  必要なときに必要なファイルが見あたらない / その対策

色々なソフトやツールを触れるようになってきて、練習だったりデザイン案や原稿の下書きが増えた。元々整理整頓や管理が得意ではないのに面倒がって(あるいはふざけて)適当な名前を付けたり何も考えずにファイルを作り続けた結果、データ一覧がぐちゃぐちゃになってどれが何でどれが最新のデータかわからなくなってしまった。入稿が間に合わなかった原因の大半は本文原稿の完成に時間がかかったことにあるのですが、どのデータが入稿データかわからなくなったりデータのある場所を探したり、更にはあらゆる印刷所のテンプレをDLしたせいでどれがどの印刷所のものかもわからなくなるという最悪のせいで時間をロスした部分が2割くらいあります。

<改善策>

まずどんなソフトであってもイベントごとにフォルダを作って仕分けしてください。また、どのファイルを触ればいいかわかりやすいようにファイル名のをつける際には規則性を持たせるようにすること。自分は分単位での修正や変更が多い為、先頭をyy/mm/ddにするだけでなく時間までをファイル名に含めるようにする(そうすると最新データがわかりやすい気がする)。また自分で決めた命名のルールはきちんと自分で守ること。これができなかったら何の意味もない。私は普段から使ったものを元に戻さないとか、先延ばしをめちゃくちゃにやる癖があり、そういった悪癖がミスやトラブルに効いてくるので日頃から面倒であっても整理整頓を心がけるようにする。気がついたけど、たぶん、様々なクライアントさんと膨大な量のデータをやりとりする職業の方はこういうところをまず徹底している気がする。

やらかし3  確認不足によるヌケモレがある / その対策

これは準備号ではなく無配での話になるのですが、今回も年齢順に記述した結果ABがBAになっていたり敬称が抜けるミスがありました。

<改善策>

これらはイベント当日の午前1時近くまでデータのこまめな差し替えやページを跨いでの反復修正、情報の追加が重なったことで発生したミスであり、本来はこれをしないことが最もよい改善策なのですが自分の性格上全くしないことは困難なので、先述したスケジュール管理に加えて反復しての作業はできるだけ控えること。そして大前提として時間にゆとりがある状態で念入りに確認すればある程度防げるものだと考えます。
ただ、その入稿前に確認する項目がまとめられていないため、その時に気になった事項を空で確認するだけになっているのが現状のため、入稿前確認リストを作成し(随時編集していく)、それに従い確認を行い(ここで手を抜いたり楽をしようとしないこと)、ミスを減らそうと思います。


以上がひとり同人誌反省会2です。
ここからは雑記です。(小説書いてるのに文章が下手で本当にどうもすみません。。。読まなくて大丈夫です)

同人誌を本格的に作りはじめて色々な変化があったのですが、一番大きい変化は小説が書けるようになったとかそういうのではなく、実は今までまったくできなかった掃除や整理整頓、皿洗いがある程度できるようになったことです。どうして同人がそんなところに……と思うかもしれないので、日記がわりに書いておこうと思います。記念。
「やらかし2」でも書いたとおり私は本当に整理整頓が苦手で大きらいなので、部屋の大半がモザイクで覆われる人間です。そんなわけなのでファイル整理なんかも例に漏れず後でやればいい・必要になったらその都度ものを用意したり探せばいいといった考えで作業をしていたのですが、自分で小説を書いて印刷所に入稿して頒布するという作業を(これは私は単に小説を書くだけではだめで実際に頒布までしないとわからなかった)するうちにあまりにも毎回同じことでミスしたり時間を費やしていることに気がつき、さすがに改善したくなってきました。
そもそも同人という名前ではあるものの、やっていることは執筆編集出版みたいな感じであるわけで、そうなると会社があって長く仕事として存在している分野なんだからもっと体系だった最適な方法があるはずというところに至り、そもそも小説を書く作業にリソースを注げるようにしたい・整理とかしたくないをどうすればいいかを考えた結果、

小説を書く以外の部分をいつでもわかりやすく整理整頓しておくことで、急いでいてもある程度バッファを持たせることができる。

というところに辿りつきました。結局やるしかなかった。(この部分は『(たのしい編集 本づくりの基礎技術─編集、DTP、校正、装幀 | 和田文夫, 大西美穂 |本 | 通販 | Amazon)*1』という本が役に立ちました。どんな工程を経てプロが本を送り出しているのかを知れたのは大きかったです。)今度はそのために何ができるかなと考えて

同人のときだけやろうとしたり急にやろうとしてもできないので、日常的にその習慣をつけていくしかない。そこを嫌でも身体に覚えさせないと作りたい本を考え通りにつくることができない。

に着地しました。(どんどん悲しくなってくる。こんなことなら最初からやればよかった。)自分でお金を出して完全に自分の好きにできる同人で、自分のせいで思い通りにできないというのは(自分的には)整理整頓よりも嫌なことだったし、反省(=行動の修正)を重ねることでよりよい同人誌が作れるようになりそうという感覚は前回で学習できていたので、日常の行動から改善していこうとした結果、今まで誰に何を言われてもできなかった掃除や整理整頓、皿洗いが(ある程度ですが)きるようになってきました。もちろん完璧にできるわけではないので、たまにでかめの山になったりはするのですが同人……!と思うことで最低限の処理(水で流したりとか)はできるようになりました(今後の目標は原稿期間でもそれをできるだけ維持できるようにする、というものです)。
ここ3ヶ月くらいそんな感じでやってきて、なんとなく自分は同人をうまくやるために気をつけてたけどこれって仕事でも同じなんじゃないかな(働いたことがないので想像です)と思ってきたりしました。こういう、細かくて華やかではない部分を人が見ていなくても徹底的にルールに則り作業できるかどうかは地味だけれど色んなところで必要になる能力だなーと思ったところで自分のジャンルにそういう人達がたくさん出てきているのを思い出して!!!となりました。ありがとうございます。本当に学ぶところが多い……。

ここまで色々書いたのですが、全然発展途上なので次回もまたどうせ似たような失敗をしたり新しい予測のできない失敗をしている気がします。いやだよー。でも5年後くらいに自分なりのやり方が確立できて、今より多少なりとも段取りよく手際よく頒布まで辿りつけるようになれたらな……と思います。
次は自分用に入稿前確認リストを上げたいです。

*1:アフィリエイトリンクになっていたらすみません。その意図はないのでご自身で検索してください